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王 建 の 『中秋月を望む』

中国の絶句
09 /22 2017
続絶句編 250  
 2017年9月22日 続絶句編 150ページ

  中秋 月を 望む   王 建
 中庭 地 白くして 樹に 鴉 栖む
 冷露 声 無く 桂花を 湿す
 今夜 月明 人 尽く 望む 
 知らず 秋思の 誰が 家にか 在るを


 ちゅうしゅう つきを のぞむ  おう けん
ちゅうてい ち しろくして きに からす すむ
れいろ こえ なく けいかを うるおす
こんや げつめい ひと ことごとく のぞむ
しらず しゅうしの たが いえにか あるを

◆テキストの通釈によると、
中庭の地面は、月光を受けて白く、
樹上では烏がねぐらに就いている。
冷やかな露がいつの間にか結んで、
木犀の花を潤している。
今夜の中秋の名月の光りを、人は
誰しも眺めているだろうが、その中で、
秋の物思いに耽る人は誰だろうか。
  (友への慕情をしみじみとあらわしている)

    ・・・とのことです。

先生のお話によると、    
王 建は、中唐の詩人。生没年は不詳であるが、
795年頃、進士に合格している。
韓 愈(かんゆ・768~ 824)の門下生で、
『秋思』の張 籍 と 同門であり、
楽府の歌曲を作るのが得意であった。
宮中の女性と生活をえがいた宮詞も作っている。
韓 愈・張 籍らと古文復興運動にも関わっていた。
『王建詩集』10巻を残している。

     ◆  ◆  ◆

中 秋 : 陰暦8月。秋の中ごろ。
 栖  : 住む。棲むと同じ。
冷 露 : 冷やかな露。
桂 花 : 木犀の花。月の世界に桂の木が生えている
   という伝説があるので、月の縁語になっている。
秋 思 : 秋の物思い。

★ 『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』 巻一 には、
  月中には 桂樹 が 生えていて、
  蝦蟇蛙が棲んでいると書かれている
         ・・・とのことです。    





  【 中国の絶句 】
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