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杜 牧 の 『 清 明 』

中国の絶句
10 /20 2017
続絶句編 250  
 2017年10月20日 続絶句編 153ページ

  清 明   杜 牧
 清明の 時節 雨 紛々
 路上の 行人 魂を 断たんと 欲す
 借問す 酒家は 何れの 処にか 有る
 牧童 遥かに 指さす 杏花の 村


 せいめい  と ぼく
せいめいの じせつ あめ ふんぷん
ろじょうの こうじん こんを たたんと ほっす
しゃもんす しゅかは いずれの ところにか ある
ぼくどう はるかに ゆびさす きょうかの むら

◆テキストの通釈によると、
清明の良き時節だというのに、
雨がしきりに降りそそいでいる。
その雨は、道行く人の心を滅入らせる。
その愁いを酒で紛らわせようと、
牛飼いの少年に酒家の在処(ありか)を尋ねると
遥かかなたの杏の花の咲く村を指さしてくれた

    ・・・とのことです。

先生のお話によると、    
この詩に出てくる≪杏花の村≫が、どこであったかに
ついては、次の三つが考えられている。
 ・杜牧が42~43才頃に刺史として3年間
   赴任していた 池州(現在の安徽省貴池県)
 ・杜牧の詩集『荓州道中』の中に出てくる
   汾陽(ふんよう・現在の山西省汾陽県)
 ・不特定の杏の花の咲く村
   (中国では全国的に多く分布している)

清 明 : 二十四(にじゅうし)節気の一つ。
   冬至から105日目、春分から15日目をいう。
   今の4月5日頃にあたり、人々は墓参りなどの
   ために野歩きをすることから、清明節を、
   掃墓節(そうぼせつ)、踏青節(とうせいせつ)ともいう。
紛 々 : 雪や雨など細かいものが盛んに降るさまをいう。
行 人 : 道を行く人。ここでは作者自身をさす。
欲断魂 : 心が滅入る。
   欲 : ~しようとしている
借 問 : ちょっと尋ねる。
酒 家 : 酒を売る店。
牧 童 : 牛飼いの子ども。
   何の憂いもない無邪気な少年。
杏花村 : あんずの花の咲く村。

★二十四節気のうち、 
   冬至・夏至・・・二至(にし)
   春分・秋分・・・二分(にぶん)
   立春・立夏・立秋・立冬・・・四立(しりゅう)
 これ等を併せて八節と言う。
            ・・・とのことです。    


◆二十四節気については、こちら で ご覧いただけます。




  【 中国の絶句 】
 杜 牧 の 『 漢 江 』







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