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宇 武陵 の 『 酒を勧む 』

中国の絶句
10 /27 2017
続絶句編 250  
 2017年10月27日 続絶句編 154ページ

  酒を 勧む   宇 武陵
 君に 勧む 金屈巵
 満酌 辞するを 須いず
 花 開いて 風雨 多し
 人生 別離 足る


 さけを すすむ     う ぶりょう
きみに すすむ きんくっし
まんしゃく じするを もちいず
はな ひらいて ふうう おおし
じんせい べつり たる

◆テキストの通釈によると、
君に勧める黄金の杯、なみなみと注がれた
酒を差し上げるが、どうぞ遠慮などしたもうな。
花が咲いたら、風や雨が多いのが世のならい、
人の生涯には、別離がつきものだ。

    ・・・とのことです。

先生のお話によると、    
于 武陵(810~ ?)は、晩唐の詩人。本名は鄴(ぎょう)
進士科に合格したが、官職になじめず、
13年?ほどで官を辞し、書物と
琴を友として諸国を漫遊した。

諸国を放浪している間に、洞庭湖付近の風物
湘江を愛し、定住したいと希望したが果たせず、
晩年、嵩山(すうざん)の南に隠棲し、ここで亡くなった。
★ 嵩山は洛陽の近くで、世界遺産にもなっている。

★ 酒を勧めて人生の無常を達観した詩で、
  『月にむら(叢)雲・花に風』
  『会うは別れの初め』
  『会者定離(えしゃじょうり)』といった
  多くの人生を語る言葉がある。

今、『于武陵集』一巻が残っていて、『勧酒』が載っている。

         

金屈巵 : 黄金製の美しい酒杯。
   『巵』はさかずき。把手の付いたもので、
   贅沢な酒器をいう。
満 酌 : なみなみと酒杯に注がれた酒。
不 須 : ~する必要がない。~しなさるな。
 発  : ひらく。 = 開く
 足  : たっぷりあること
            ・・・とのことです。    




  【 中国の絶句 】
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