FC2ブログ

藤井 竹外 の 『花朝 澱江を下る』

日本の絶句
02 /26 2018
絶句編テキスト

2018年2月24日 絶句編 69ページ  

   花朝 澱江を 下る    藤井 竹外 
 桃花 水 暖かにして 軽舟を 送る
 背指す 孤鴻 没せんと 欲するの 頭
 雪は 白し 比良山の 一角
 春風 猶 未だ 江州に 到らず
   
 かちょう でんこうを くだる   ふじい ちくがい
とうか みず あたたかにして けいしゅうを おくる
はいしす ここう ぼっせんと ほっするの ほとり
ゆきは しろし ひらさんの いっかく
しゅんぷう なお いまだ ごうしゅうに いたらず


テキストの通釈によると、
桃の花が咲き、水も温(ぬる)む淀の川中を、
わが乗る小舟が流されてゆく。
ふと川上の方をふり返ったとき、一羽の雁が遠い空の
彼方に消え入ろうとしているのが目に入った。
雁のゆくてに高くそびえる比良の山、
その一角にはまだ残雪が白々と輝いている。
すると、春風はまだ江州には訪れてはいないらしい。
ここののどかな時候からは、ちょっと意外に思われる

 ・・・とのことです。

先生のお話によると、  
花 朝 : 一般には陰暦2月15日のこと。花神の生まれた日
   といい、また百花の生まれる日という。
澱 江 : 淀川のこと。淀川は、源を琵琶湖に発し、
   瀬田川、宇治川、淀川となり、木津川、桂川、
   加茂川を合せて大阪湾に注ぐ。 
   長さ約80㎞で、畿内第一の大河。  
背 指 : 後方の空を望む。
孤 鴻 : 一羽の雁。雁の大きいのを鴻という。
比良山 : 滋賀県滋賀郡にあり、琵琶湖の西岸にそびえる
   近江第一の高山。『比良の暮雪』は近江八景の一つ。
江 州 : 近江の国(滋賀県)。

★ 藤井竹外(1807~1866年)については こちら を ご覧下さい。
★ 花朝月夕(かちょうげっせき)
   花のあしたと月のゆうべ。
   春の朝と秋の夜の楽しいひと時を言う。
    「月夕」は8月15日(中秋の名月)     
            ・・・ とのことです。





    【 日本の絶句 】
   藤井 竹外 の 『 芳野懐古 』





スポンサーサイト



コメント

 詩吟もえ子

お稽古に参加して六年目です。
皆さまもご一緒にいかがですか?