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朱 熹 の 『酔うて祝融峰を下る』

中国の絶句
03 /02 2018
続絶句編 250  
 2018年3月2日 続絶句編 169ページ

   酔うて 祝融峰を 下る    朱 熹
 我 来って 万里 長風に 駕す
 絶壑の 層雲 許く 胸を 盪かす
 濁酒 三杯 豪気 発す
 朗吟 飛び下る 祝融峰


 ようて しゅくゆうほうを くだる   しゅ き
われ きたって ばんり ちょうふうに がす
ぜつがくの そううん かく むねを うごかす
だくしゅ さんばい ごうき はっす
ろうぎん とびくだる しゅくゆうほう

テキストの通釈によると、
万里の彼方から吹いてくる風に乗って、
この祝融峰にやってきた。深い谷から
もくもくと湧き出る、幾重にも重なった
雲の風景は、私の胸を盛んにゆり動かす。
濁り酒を立て続けに三杯も飲むと、
たちまち豪快な気分がわき起こり、
高らかに詩を吟じながら、飛ぶように
祝融峰を走り下ってきた

    ・・・とのことです。

先生のお話によると、    
朱 熹は、南宋の哲学者であり、詩人、文章家。
1148年、19才で進士に合格。
1170年、40才頃に朱子学を確立させた。

この詩は38才の9月、長沙の岳麓山中にある岳麓書院に
張南軒という学者を訪れ、2ヶ月間、彼と起居を共にし、
大いに議論を交わす有意義な日々を送った。
この間、張南軒と祝融峰に登った時に作られたものである。
朱熹の充実し切った若い情熱のたぎりが、この詩に溢れている。
道徳感の強い詩が多いが、この詩のように
情熱のほとばしりを感じる詩も多く残されている。

祝融峰 : 湖南省にある衝山(こうざん・南岳とも呼ばれている)
   の峰の名。七十二峰の中の最高峰で1298m。
長 風 : 遠くから吹き来る風。
 駕  : 乗って。
絶 壑 : 深い谷。
層 雲 : 幾重にも重なった雲。
 許  : こんなにも。
 盪  : 胸を揺すぶること。
豪 気 : 豪快な気分。
       ・・・とのことです。  
   
               

朱熹(1130~1200)は、張南軒と、李延平という
   ふたりの師の流れを継いで朱子学を完成させた。
張南軒(1133~1180、本名・張栻)の学問は、
   北宋二程・程顥(ていこう)、程頤(ていじ)を承け、
   朱熹との交友で発達した。
李延平(1093~1163、本名・李侗)は、
   朱熹の父・朱松(しゅしょう)と親しかった。
   朱熹も弟子となり、宋学の大成に至った。




     【 中国の絶句 】
  朱 熹 の 『書を観て感有り』







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