FC2ブログ

方 岳 の 『 雪 梅 』

中国の絶句
03 /09 2018
続絶句編 250  
 2018年3月9日 続絶句編 170ページ

   雪 梅    方 岳
 梅有り 雪無ければ 精神ならず
 雪有り 詩無ければ 人を 俗了す
 薄暮 詩 成って 天 又 雪ふる
 梅と 併せ作す 十分の 春


 せつばい   ほうがく
うめ あり ゆき なければ せいしんならず
ゆき あり し なければ ひとを ぞくりょうす
はくぼ し なって てん また ゆきふる
うめと あわせなす じゅうぶんの はる

テキストの通釈によると、
梅が咲いても、雪が降らなければ、
風景は生き生きとしない。
雪が降っても、詩心が起こらないようでは、
その風景は俗っぽいものになってしまう。
夕暮れ時になって、やっと詩ができた。
その時また雪が降り出した。
梅と雪と詩の三拍子がそろって、それで完全な春となり、
いよいよ春の情趣を十分に味わえるというものである

    ・・・とのことです。

先生のお話によると、    
方岳(1199~1262)は、南宋の詩人・文学者。
安徽省 の人。号・秋崖(しゅうがい)。
34才で進士に合格、吏部侍郎(しぶじろう)となり、
江西省の県知事を歴任した。
  吏部 : 官僚の人事を扱う職
農村出身のためか、農村をテーマにした詩が多い。

この詩は、二首連作の≪その2≫で、
本当の春というものは、自然の梅の花と気象の雪と
人の情趣をまとめた詩と、この三者が揃って、
初めて味わうことが出来るものと述べている。
春の趣を詠じながら理屈をこねた機知の詩である。
また、この詩は同じ文字を連鎖的に用いている
ところが大きな特長となっている。

雪 梅 : 雪中の梅。
精 神 : 生気があって美しいこと。生気が溢れていること。
俗 了 : 俗っぽくしてしまう。駄目にする。
 併  : 合わせる。
十分春 : 春たけなわ。爛漫の春
   
               

★ 四六駢儷体( しろくべんれいぶん)・・・東晋の時代に盛んだったが、
南宋の時代にも、美辞麗句を散りばめる詩がはやった。
駢儷とは馬を二頭立てで走らせる意で、対句構成の文を形容したもの。
四字と六字から成る対句を多用する華麗な文体となる
                 ・・・とのことです。  




     【 中国の絶句 】
  朱 熹 の 『酔うて祝融峰を下る』







スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

 詩吟もえ子

お稽古に参加して六年目です。
皆さまもご一緒にいかがですか?