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藤井竹外の『海を望む』

日本の絶句
11 /24 2016
平成29(2017)年度のコンクール指定吟題が決まり
9月2日に、松岡萠洲先生の10句の模範吟 がありました。

私はあれこれ迷いましたが、『海を望む』 にしました。
市民吟詠大会 と全朗協会員の集いでは
和歌『天の原』にしましたが、それが終って
今、『海を望む』の練習をしているところです。

  海を望む   藤井 竹外
鵬際 晴れ開く 九万の 天
無人の 島は 定めて 何れの 辺なる
風を 追う 狂浪 奔馬の 如く
忽ち 巉礁に 触れ 砕けて 煙と 作る


    うみを のぞむ     ふじい ちくがい
   ほうさい はれ ひらく きゅうまんの てん
   むじんの しまは さだめて いずれの へんなる
   かぜを おう きょうろう ほんばの ごとく
   たちまち ざんしょうに ふれ くだけて けむりと なる


◆『続絶句編』 テキストの59ページ、通釈によると、
 遥か水平線のあたり、水と空とが何処までも連なる。
 いったい、無人島は何処にあるのだろうか。
 風を追うかに見える荒れ狂う波は、
 奔馬のような勢いで海面を渡って来て、
 不意に暗礁にぶつかって砕け散り、一瞬、煙のようになる。

   ・・・とのことです。

先生のお話と、高槻市のHP 『孤高の詩人・藤井竹外』 によると、
藤井竹外は1807年生まれ、明治維新を見ずに
1866年7月 60歳で亡くなった。
本名 「啓」 で、高槻藩の中堅家臣、家禄50石。
代々知行地をうける権利をもつ家格で、
時には政務の中枢を担いうる身分でもあったが、
竹外はいつのころからか詩作に傾倒し、酒に浸り、
勤番をきらって病気だといっては家にこもり、
療養だといっては旅に出る毎日だった・・・とのこと。

指定吟題10句から、なぜ 『海を望む』を選んだかというと、
  ・CD伴奏集続16番は戦いの句が多いのですが、この句は
   戦いではなく荒れた海の風景が伝わってきて元気になれること
  ・詩の言葉が言いやすく、言葉数も多いのでテンポが速く、
   息が続かない私には良いかもと思ったこと・・・などです。

藤井竹外が放浪の旅先で、荒れ狂う浪を奔馬にたとえた詩の中で
なぜ無人の島が・・・なのかな~などと思いをめぐらしながら
来年3月の地域コンクールに向けて楽しく練習をしています。





 




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