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王維 の 『九月九日山東の兄弟を憶う』

中国の絶句
02 /21 2017
続絶句編 250  
 2017年1月27日 続絶句編 120ページ

   九月九日山東の兄弟を憶う    王 維
 独り 異郷に 在って 異客と 為り
 佳節に 逢う 毎に 倍 親を 思う 
 遥かに 知る 兄弟 高きに 登る 処 
 遍く 茱萸を 挿して 一人を 少くを

    くがつここのか さんとうの けいていを おもう    おう い
     ひとり いきょうに あって いかくと なり    
     かせつに あう ごとに ますます しんを おもう
     はるかに しる けいてい たかきに のぼる ところ
     あまねく しゅを さして いちにんを かくを


テキストの通釈によると、
  自分はたった一人で故郷を離れ、見知らぬ他郷で旅人となっている。
  めでたい節句に出会うと、ますます故郷にいる親兄弟のことが偲ばれる。
  私は想像する、兄弟たちが高いところに登って、
  みんな、かわはじかみ を 髪に挿している中に、ただ一人が欠けているのを。


先生のお話によると、
  王維 は、699年、または701年に生まれ、61才で没。
  701年生まれとすると21才で進士に合格。
  この詩は17才のときに作られている。
  王維の故郷は山西省太原で、山東という言い方として
  山東省、太行山の東、函谷関の東の三通りがあるが、
  この題名の山東は、函谷関以東を指している。 

  中国では、奇数が陽、偶数が陰で、
  九が一番大きい数字のため縁起が良いとされる。
  五節句とは、1月1日 人日(じんじつ)、
        3月3日 上巳
        5月5日 端午
        7月7日 七夕
        9月9日 重陽
  重陽の節句では、付近の小高い丘に登り、菊花を浮かべた酒を飲み
  かわはじかみ(ぐみ?)の小枝を髪に挿し、厄払いを払う習慣があった。

  盛唐を代表する三人の詩人のうち、
  李白が詩仙、杜甫が詩聖、王維が詩仏と言われるが、
  王維のお母さんが熱心な仏教徒で、その影響を受けている。
  
  また、王維は南画の祖でもあり、後に、北宗の蘇東坡(蘇軾)が
  王維のことを、詩中に画あり、画中に詩あり と 評している       
  ・・・とのことです。

こちら に よると、王維は、
  幼少から文名を挙げ・・・15歳のころから都に遊学・・・
  親孝行で兄弟とも親しみ・・・
とのこと。
15才のころ故郷を離れ、勉学に励んでいる二年余の日々、
自分は、遠く故郷の家族を想い、慕っているが、
故郷にいる家族みんなもまた同じように
自分のことを想い、案じてくれているだろうという
王維の気持ちがこもった詩だと思いました。



  【 中国の絶句 】
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