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見方が変った 王 安石 の 『鐘山即事』

中国の絶句
08 /26 2016
お稽古に参加して3か月が過ぎた 2014年6月13日
王 安石 の 『鐘山即事』 でした。
私は、王 安石 という名前を聞いたことがあったか
どうだったか~? という程度の知識でした。

 澗水 声無く 竹を 繞って 流る
 竹声の 花草 春柔を 露わす
 茅簷 相対して 坐すること 終日
 一鳥 鳴かず 山 更に 幽なり


 教則本の通釈によると、
『谷川の水は音もなく、竹林を巡って流れている。
 その竹林の西には、花や草が春のなよなよとした柔らかさを表している。
 自分は茅葺きの軒の下に座って、一日中 鐘山に向い合っていると、
 一羽の鳥の鳴き声も聞こえず、山はいよいよ静かである』 とのこと。

終日、軒下に座って、向いの山を眺めているなんて
もしかして 怠け者??? などと思ったのですが・・・

先生の説明を伺って、胸を打たれる思いがしました。

王 安石(1021~1086)は、北宗の皇帝 神宗の後ろ盾のもとに
貧富の差をなくしていこうという新法(王安石の新法)を作った。
けれども、上層階級の巻き返しで失脚、地方に左遷される。
その後、中央に戻るが、息子の死などもあり、隠遁生活を送る。
神宗が亡くなり、翌年、王安石も亡くなった。
この漢詩は亡くなる前年に作られた・・・とのことでした。

波乱万丈の人生を振り返って、一生懸命にやったことも実らず
万感の思いをこめて終日 山を眺めていた。

その詩が作られた時代背景や、その作者の生き方などを
知っているのと、知らないのとでは、詩の見方、
味わい方などが全く違ってしまうと強く思った句でした。



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