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李 白 の 『廬山の瀑布を望む』

中国の絶句
06 /16 2017
続絶句編 250  
 2017年6月16日 続絶句編 136ページ

   廬山の瀑布を望む   李 白
 日は 香炉を 照らして 紫烟を 生ず 
 遥かに 看る 瀑布の 長川を 挂くるを
 飛流 直下 三千尺 
 疑うらくは 是れ 銀河の 九天より 落つるかと

    ろざんの ばくふを のぞむ
  り はく
ひは こうろを てらして しえんを しょうず
はるかに みる ばくふの ちょうせんを かくるを
ひりゅう ちょっか さんぜんじゃく
うたごうらくは これ ぎんがの きゅうてんより おつるかと


テキストの通釈によると、
太陽が香炉峰を燦々と照らしている。
その香炉峰は紫色に霞んでいて美しい。
遥かかなたに大きな滝が、長い川を立て
掛けたように流れ落ちているのが見える。
その滝は、飛ぶようにまっすぐ三千尺も流れ落ちている。
まるでそれは、天の川が天空から落ちているようだ。


先生のお話によると、
この詩は、李白が56才の頃に作られた。
金陵(南京)に住んでいた李白は、安禄山の乱を逃れて
船で長江をさかのぼり、九江から鄱陽湖に入り、
船を降りて待望の廬山のふもとに着いた。
久し振りにのびのびとした気分になり、
どこかに安住の地を求めようと考えていた時
永王璘(玄宗皇帝の第16皇子) に 誘われ、
安録山の乱に参画し、囚われてしまった。

洞庭湖に遊ぶ の 少し前の作である。

廬 山 は、江西省九江県の南にある山。
   景色の良いところで、多くの峰や滝がある。
香 炉 は、廬山の東南にある峰。南香炉峰をさす。
   峰の形が香炉に似ているところからこの名がある。
紫 烟 は、山の気が日光に映じて、紫色に霞んでいること。
   ≪烟≫は、香炉の縁語となっている。
挂長川 は、落花する滝が、川を立て掛けたように見えること。
三千尺 は、非常に長いことをいう。実数ではない。
疑 是 は、~かと見まごうばかり。
九 天 は、九は最高の数で、天の最も高いところ。





  【 中国の絶句 】
 李 白 の 『 山中問答 』 







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